2011年10月11日火曜日

おだわら環境志民フォーラムの出演者紹介①

11月19日(土)、20日(日)の両日、小田原市生涯学習センターけやきで開催する標記フォーラムにご出演いただく講演者・パネリストの方々の紹介です。

田中 克(まさる)先生


京都大学名誉教授、NPO法人森は海の恋人理事
2003年に「森里海連環学」を提唱。

① フォーラム参加にあたってのコメント
 海と森(山)のつながりの中で持続的に心豊かに生きる道を考えるにふさわしい小田原から全国に、世界にメッセージを発信できればと願っています。

② フォーラムで話す内容
 今年は国際森林年にあたります。日本は、高度に発達した国でありながら、北欧と並ぶ世界で森林面積率が最も高い国です。一方、周囲は多くの島と多様で複雑な海岸地形からその総延長は世界でも有数の長さを誇ります。この森と海の国日本ならではの、そして日本から世界が生きる道を発信する今日的意義はとても大きいと思われます。
 古来、森と海の国日本には、稲作漁労文明とも深く結び付く“魚附き林”という先人の知恵が有り、海辺の森が大切にされてきました。その流れを現代的に継承した社会運動の展開が“森は海の恋人”と言えます。この運動の科学的根拠を解明する新たな統合学問として“森里海連環学”が世界に先駆けて誕生しています。さらに、近年、森と海のつながりは海辺のみでなく、大陸と海洋(外海)の間にも存在することが解明されています。おりしも東北太平洋沖では巨大な地震と津波が発生し、日本が生きる道を根源的に考え直す課題に直面しています。“日本列島魚附き林構想”こそ、より持続的にそして心豊かに生きる道を開くに違いありません。

2011年10月10日月曜日

おだわら環境志民フォーラム開催へ経緯(その3)

11月19日(土)、20日(日)に開催するおだわら環境市民フォーラム開催
にこぎつけた経緯をお伝えし、開催への協賛をお願いしようとするものです。




≪3月11日東日本大震災からあまりにも多くの犠牲を伴って得た教訓≫
 3月11日には東日本大震災と原発事故が発生し、未曾有の被害をもたらした
悲しい大災害となりましたが、それとともに私たちに対し、これまでの暮らしの
あり方、とりわけエネルギー問題について大きな課題を突きつけるものでした。
 3.11から半年余り、甚大な犠牲を伴って、この震災から得た教訓の一つに
“エネルギーは安全でなければならない”、そして、“後世にあまりに重く辛い負
の遺産となる原子力エネルギーは、代替されなければならない“という課題です。
 このタイミングを捉え、官民を挙げて地域エネルギー自給構想を練り、実現し
なくてはなりません。

≪身近な自然環境との共生という視点から持続可能な地域社会を考えよう≫
 今、私たちが自信を持って次世代の子や孫らに引き継いでいくべき負の遺産を
残さない暮らしのモデルを改めて考えるとき、浮かび上がってくるキーワードに
「循環型」あるいは「持続可能」な社会の構築ということが挙げられます。
 何が持続可能であるのか。自然環境との共生という視点に立って、私たちは、
どのような選択をすべきかということを考え、そして実践しなければならない
のかを考えましょう。

2011年10月9日日曜日

おだわら環境志民フォーラム開催へ経緯(その2)

11月19日(土)、20日(日)に開催するおだわら環境市民フォーラム開催
にこぎつけた経緯をお伝えし、開催への協賛をお願いしようとするものです。

≪昨年10月末に行われたローカルサミットからの提案≫
洞爺湖サミットを開催した洞爺湖で第1回ローカルサミットが開催されてから、
昨年の第3回ローカルサミットが小田原で開催されました。最終日に小田原地下
街で全体発表会が行われましたが、その際、提案されましたのが「日本列島魚つ
き林サミット」でした。
日本列島の背骨にあたる山々から大小2万本強の河川が海に注ぐこの国土そのも
のが魚つき林だという視点と発想を持って、日本の国土、海洋の保全再生につな
げるという壮大な目的を持って始めようととの気概から提案されたものです。
小田原を中心とする県西地域も、丹沢などの山々が相模湾全体の魚つき林を形成
している。この小田原から第1回魚つき林サミットを開催しようというものです。
ローカルサミットの主催は、NPO法人ものづくり生命文化機構や学生を中心と
したボランタリーの人々に支えられて行われているものですが、これらの人々が
中心となって開催しようとしていました。
無尽蔵プロジェクト・環境(エコ)シティでは、「森の再生からブリの来るまち」
をキャッチフレーズに掲げ、森里海連環という言葉に象徴される魚つき林思想と
もマッチした考え方であり、その開催に協力的な立場でありました。

≪東日本大震災の被災者≫
この提案をされたお一人がNPO法人森は生みの恋人理事長の畠山重篤さんです。
畠山さんは、三陸のリアス式海岸に位置する宮城県気仙沼湾で牡蠣や帆立の養殖
業を営んでいらっしゃいますが、この震災はお母様を失いました。そして、大変
な被災に遭い、結論としては、魚つき林サミットは断念することとなりました。

≪森里海連環の好例、魚つき林≫
今回のおだわら環境志民フォーラムには、小田原を中心とする県西地域が、森里
海といった様々な自然環境の循環により環境と経済が好循環する地域でもあり、
森里海連環の具体的な好例として、魚つき林思想に立った生き方をプログラムに
込められています。

2011年10月8日土曜日

おだわら環境志民フォーラム開催へ経緯(その1)

11月19日(土)、20日(日)に開催するおだわら環境市民フォーラム開催
にこぎつけた経緯をお伝えし、開催への協賛をお願いしようとするものです。

≪無尽蔵プロジェクト・環境(エコ)シティの取組の一端≫
これまで、無尽蔵プロジェクト・環境(エコ)シティでは、小田原の優れた自然
環境を守り育て、活用するため、小田原の環境の全体像を把握し、環境課題をま
とめてまいりました。
さまざまな環境課題に取り組むためには、環境改善活動の各分野で既に取り組ま
れている多くの市民団体の皆様と環境改善に取り組みたいと考えていられる方々
が課題を共有し、ともに活動するため、つながりを築く必要がある考えました。
そのためには、環境に関する課題や活動などの情報の収集と発信を行う環境分野
のネットワークのハブとなりたいと考えてきました。

≪環境ネットワークまつり≫
こうして自ら定めた使命を果たすため、3月13日に「環境ネットワークまつり」
を計画し、開催への準備を行ってまいりました。

【 2月19日 環境ネットワークまつり説明会】








【 2月19日 実行委員会】








【 2月28日 実行委員会】








【 3月 5日 パンフレット配送準備】








【 3月10日 会場となる地下街での最終確認】








【 3月11日 14:40、準備万端?!】









≪大地震による発災と中止決定≫
ところが、3月11日、午後2時46分、東日本大震災が発生しました。
大地震はこの小田原でも大きな揺れを感じました。
そして、テレビにより報道される東北の町々の被害状況、津波に襲われる惨状を
目の当たりにし、私の目には涙があふれ、こぼれ落ち、止まりませんでした。
即刻、同時開催をする予定だった小田原マルシェほか関係者の皆様へ中止連絡を
し、メンバー、事務局はじめ、それぞれが震災対応に当たった次第です。
原発事故、放射能漏れ、計画停電、節電、・・・いろいろなことがありました。

【 3月13日 イベントどころではなくなった!】










【 3月13日 無念の中止決定の案内】












≪環境改善活動・活用による環境再生から地域再生へ≫
小田原には、山・森・里・川・海など様々なフィールドで環境改善等の活動を行
う市民の皆様がたくさんいらっしゃいます。また、環境を守り育てようという想
いをともにする人々がたくさんいらっしゃると思います。地域の環境課題を共有
し、小田原の優れた自然環境を再生・活用することで、地域を元気にするため、
おだわら環境志民フォーラムはそのきっかけづくりの1つの場と考えています。

2011年10月7日金曜日

おだわら環境志民フォーラムの開催について









 無尽蔵プロジェクトのうち、環境改善活動等を実践する16団体で構成する環境(エコ)シティのチームが中心となって、実行委員会を組織し、次のとおり「おだわら環境志民フォーラム」を開催します。







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 東日本大震災は、電力供給不足、原発事故による放射能汚染といった問題を引き起こしました。地域の安定的な経済活動、水や食の安全、安心して生活できる環境など、私たちの生活の基盤となる様々な要素に極めて深刻な影響を与えました。
「3.11」で時代の転換期に立たされた私たちが、行き方を見つめ直し、今何に気づかなければいけないかを考えます。

1 日 時  平成23年11月19日(土)午前10時から
               11月20日(日)午後4時まで
2 場 所  小田原市生涯学習センターけやき【入場無料】

3 主 催  小田原市・おだわら環境志民フォーラム実行委員会

4 内 容
(1)シンポジウム(講演・対談)
   身近な自然環境との共生について森里海連環をテーマとした講演
   放射能問題を踏まえエネルギー地域自給循環をテーマとした講演
(2)ワークショップ&フェア
   環境改善活動団体の活動紹介(パネル展示、ポスター展示)
(3)組織づくり・ネットワークづくり
   環境改善活動をするアクショングループ紹介等



詳細はこちらから 無尽蔵プロジェクト・環境(エコ)シティ