河野太郎代議士、急遽、国際エネルギー会議へ!!
衆議院議員
11月19日(土)14時からミニ講演④「エネルギーを考える」の講演及びパネルディスカッションⅠ「私たちの生き方を見つめる」のパネリストとして、出演を予定していた河野太郎衆議院議員は、急遽、トルコ・イスタンブールで開催される国際エネルギー会議に出席することになりました。
英語による原発に関するスピーチの派遣指令だそうです。
昨日、その決定が伝えられました。
河野代議士は、2,3日前に急に海外出張命令が出ることは珍しくないとのことです。
実行委員会だけでなく、講演を楽しみにされていた方々には、いかにも残念であります。
ミニ講演については、ビデオスピーチでの登場となります。出国直前の18日午前中に収録いたします。
2011年11月17日木曜日
おだわら環境志民フォーラムの出演者紹介⑦
11月19日(土)、20日(日)の両日、小田原市生涯学習センターけやきで開催する標記フォーラムにご出演いただく出演者・パネリストの方々の紹介です。
19日(土)のミニ講演①「食とどう向き合うか」及びパネルディスカッションⅠ「私たちの生き方を見つめる」、20日(日)のパネルディスカッションⅡ「小田原の豊かな海のために」の講演者、パネリストとして出演される水産庁職員の上田勝彦さんからのメッセージを紹介します。
上田勝彦さん
水産庁増殖推進部研究指導課(普及・育成班)
情報技術企画官
”トークと料理でサカナの魅力を伝える伝道師”
【メッセージ】
こんにちは、水産庁の上田勝彦です。
私の学生時代の研究テーマは、魚付き林でした。
日本列島は、海に囲まれた森の島です。
寒流と暖流が交差する海洋環境を持ち、そこに森林のミネラルが注ぎ込み、世界に類を見ないほど多様な魚類が住んでいます。私たち日本人は古来よりその森を守り海から豊かな幸をいただいてきました。
今、東日本大震災によって、資源の再生や食料としての安全性に不安が広がっています。このシンポジウムを機に、そのことに一人一人の人間としてどう向き合っていくべきかを考えてほしいと思います。
19日(土)のミニ講演①「食とどう向き合うか」及びパネルディスカッションⅠ「私たちの生き方を見つめる」、20日(日)のパネルディスカッションⅡ「小田原の豊かな海のために」の講演者、パネリストとして出演される水産庁職員の上田勝彦さんからのメッセージを紹介します。
上田勝彦さん
水産庁増殖推進部研究指導課(普及・育成班)
情報技術企画官
”トークと料理でサカナの魅力を伝える伝道師”
【メッセージ】
こんにちは、水産庁の上田勝彦です。
私の学生時代の研究テーマは、魚付き林でした。
日本列島は、海に囲まれた森の島です。
寒流と暖流が交差する海洋環境を持ち、そこに森林のミネラルが注ぎ込み、世界に類を見ないほど多様な魚類が住んでいます。私たち日本人は古来よりその森を守り海から豊かな幸をいただいてきました。
今、東日本大震災によって、資源の再生や食料としての安全性に不安が広がっています。このシンポジウムを機に、そのことに一人一人の人間としてどう向き合っていくべきかを考えてほしいと思います。
2011年11月16日水曜日
おだわら環境志民フォーラムの事前情報発信
おだわら環境志民フォーラムでは、Twitter/Facebookを使った告知を行っております。
TwitterやFacebookでは、おだわら環境志民フォーラムの事前準備の情報から、当日の内容の告知、ホームページの更新情報等を伝えていきます。
おだわら環境志民フォーラムのWEBサイト、そして、Twitter/Facebookの存在を、皆様の周囲の方にぜひ、紹介いただき、この取組を多くの友人・知人へと広がることで徐々に大きな動きにつながります。
おだわら環境志民フォーラム
WEBサイト
http://odawara-shimin.com/
Twitterアカウント
http://twitter.com/#!/odawarashimin
Facebookページ
http://www.facebook.com/pages/%E3%81%8A%E3%81%A0%E3%82%8F%E3%82%89%E7%92%B0%E5%A2%83%E5%BF%97%E6%B0%91%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%A0/198321330243323
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おだわら環境志民フォーラムのWEBサイト、そして、Twitter/Facebookの存在を、皆様の周囲の方にぜひ、紹介いただき、この取組を多くの友人・知人へと広がることで徐々に大きな動きにつながります。
おだわら環境志民フォーラム
WEBサイト
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おだわら環境志民フォーラムの出演者紹介⑥
11月19日(土)、20日(日)の両日、小田原市生涯学習センターけやきで開催する標記フォーラムにご出演いただく出演者・パネリストの方々の紹介です。
20日(日)パネルディスカッションⅡ「小田原の豊かな海のために」のパネリストの皆さんを紹介します。
石戸谷博範さん
神奈川県水産技術センター相模湾試験場
専門研究員
定置網の防災対策を実践。今から15年程前までは、急潮という速い流れで定置網が、毎年、数件も破壊されていた。被害額は億単位にもなった。漁業者の年齢は高く、65歳以上がほとんどで、「あとこの漁場は5年ももたねーよ。」と言うさびしい言葉を聴く日々であった。
これをなんとかしなければと小田原の漁師さんと小田原市、神奈川県が「モデル定置網」を作って、急潮にも強く、魚も獲れて、新鮮な魚で地域を活性化しようと計画を練り、取り組んだ。1998年3月、苦心の末、米神漁場でかつてのブリ定置網時代と同じ規模の80間箱網を備えた「モデル網」が操業を開始した。その後、漁獲は安定し、数度に及ぶ急潮の来襲にも耐え、若い漁業者も定着し、名実ともに、神奈川の「モデル網」になった。
一方、小田原は、昭和30年代まで日本有数のブリ漁獲量を記録していた。定置網が疲弊していた15年前は、「あんな網では、ブリは獲れない。」との陰口を甘受していたが、今日では各漁場ともに、いつでもブリを獲れる良い網になっている。しかし、なぜ60万本も獲れたブリは、100~1000分の一の漁になってしまったままのか。
今でも、熊野灘や室戸、日本海の富山湾、丹後半島では、10~20万本のぶりに恵まれている。それらの漁場に足を運び、相模湾と比べると、そこには、自然環境の違いが見えてくる。背後の山々の緑、自然に近い河川、明かりの少ない静かな海岸線等である。科学的に何が原因かを判定することは、容易ではない。しかし、多くの漁師さんから、「昔は河口近くに行けば、何か漁があったのに、今は、逆に河口に行くと何も漁が無くなる。」と言う嘆きを聞く。昨年の台風9号や今年の集中豪雨後の河口や海底の状態などを見ていると、河川等陸域の変化を心配した先人の漁師さん達の危惧が長い年月をかけて具体化してきているのではと考える。それを、いち早く感知したのが沿岸に寄り添うように回遊する「ブリ」なのではないか。
20日(日)パネルディスカッションⅡ「小田原の豊かな海のために」のパネリストの皆さんを紹介します。
石戸谷博範さん
神奈川県水産技術センター相模湾試験場
専門研究員
定置網の防災対策を実践。今から15年程前までは、急潮という速い流れで定置網が、毎年、数件も破壊されていた。被害額は億単位にもなった。漁業者の年齢は高く、65歳以上がほとんどで、「あとこの漁場は5年ももたねーよ。」と言うさびしい言葉を聴く日々であった。
これをなんとかしなければと小田原の漁師さんと小田原市、神奈川県が「モデル定置網」を作って、急潮にも強く、魚も獲れて、新鮮な魚で地域を活性化しようと計画を練り、取り組んだ。1998年3月、苦心の末、米神漁場でかつてのブリ定置網時代と同じ規模の80間箱網を備えた「モデル網」が操業を開始した。その後、漁獲は安定し、数度に及ぶ急潮の来襲にも耐え、若い漁業者も定着し、名実ともに、神奈川の「モデル網」になった。
一方、小田原は、昭和30年代まで日本有数のブリ漁獲量を記録していた。定置網が疲弊していた15年前は、「あんな網では、ブリは獲れない。」との陰口を甘受していたが、今日では各漁場ともに、いつでもブリを獲れる良い網になっている。しかし、なぜ60万本も獲れたブリは、100~1000分の一の漁になってしまったままのか。
今でも、熊野灘や室戸、日本海の富山湾、丹後半島では、10~20万本のぶりに恵まれている。それらの漁場に足を運び、相模湾と比べると、そこには、自然環境の違いが見えてくる。背後の山々の緑、自然に近い河川、明かりの少ない静かな海岸線等である。科学的に何が原因かを判定することは、容易ではない。しかし、多くの漁師さんから、「昔は河口近くに行けば、何か漁があったのに、今は、逆に河口に行くと何も漁が無くなる。」と言う嘆きを聞く。昨年の台風9号や今年の集中豪雨後の河口や海底の状態などを見ていると、河川等陸域の変化を心配した先人の漁師さん達の危惧が長い年月をかけて具体化してきているのではと考える。それを、いち早く感知したのが沿岸に寄り添うように回遊する「ブリ」なのではないか。
おだわら環境志民フォーラムの出演者紹介⑤
11月19日(土)、20日(日)の両日、小田原市生涯学習センターけやきで開催する標記フォーラムにご出演いただく出演者・パネリストの方々の紹介です。
20日(日)パネルディスカッションⅡ「小田原の豊かな海のために」のパネリストの皆さんを紹介します。
篠本幸彦組合長
酒匂川漁業協同組合
相模湾西部の最大河川、酒匂川を見守る酒匂川漁業協同組合の組合長。
川漁師は、全国的にも河川工事の進展により、極めて少なくなっているが、酒匂川漁協では、この川が本来持っている生物の生息・繁殖環境と美しい風景の両面からの多様性が保全されることを願い、歴代の組合長は、市民の皆さんが楽しく遊べる酒匂川にしたいと努力して来た。
しかし、これまでは、飲料水等に視点を置き、生物が生息しやすい河川環境への配慮が不十分であった。近年、酒匂川では、ウグイ、アブラハヤ、オイカワ、ウナギなどが激減し、環境が改変してきたと思われる。①主な要因は、河川水の大量取水による流量の減少。②礫、砂泥などのダム、取水堰への堆積。③ダム建設、堰、護岸工事などにより、魚類が移動する上流、中流、下流、海の繋がりがうまくいっていない。④各種河川工事により、岩、石、砂、泥などが混在しない河床に変わっている。⑤瀬と淵が失われ平坦な河床に変わった。などがある。
昨年の台風9号の洪水は土砂による渓流の埋没、火山灰の流下によるアユの餌となる石についた藻の剥落など問題は極めて大きい。
今後は、上流域にある山林の保水力の増加による洪水の緩和、魚類が往来しやすく、瀬や淵などが存在する多様性を持った河床の造成に配慮した河川改修を望んでいる。
20日(日)パネルディスカッションⅡ「小田原の豊かな海のために」のパネリストの皆さんを紹介します。
篠本幸彦組合長
酒匂川漁業協同組合
相模湾西部の最大河川、酒匂川を見守る酒匂川漁業協同組合の組合長。
川漁師は、全国的にも河川工事の進展により、極めて少なくなっているが、酒匂川漁協では、この川が本来持っている生物の生息・繁殖環境と美しい風景の両面からの多様性が保全されることを願い、歴代の組合長は、市民の皆さんが楽しく遊べる酒匂川にしたいと努力して来た。
しかし、これまでは、飲料水等に視点を置き、生物が生息しやすい河川環境への配慮が不十分であった。近年、酒匂川では、ウグイ、アブラハヤ、オイカワ、ウナギなどが激減し、環境が改変してきたと思われる。①主な要因は、河川水の大量取水による流量の減少。②礫、砂泥などのダム、取水堰への堆積。③ダム建設、堰、護岸工事などにより、魚類が移動する上流、中流、下流、海の繋がりがうまくいっていない。④各種河川工事により、岩、石、砂、泥などが混在しない河床に変わっている。⑤瀬と淵が失われ平坦な河床に変わった。などがある。
昨年の台風9号の洪水は土砂による渓流の埋没、火山灰の流下によるアユの餌となる石についた藻の剥落など問題は極めて大きい。
今後は、上流域にある山林の保水力の増加による洪水の緩和、魚類が往来しやすく、瀬や淵などが存在する多様性を持った河床の造成に配慮した河川改修を望んでいる。
おだわら環境志民フォーラムの出演者紹介④
11月19日(土)、20日(日)の両日、小田原市生涯学習センターけやきで開催する標記フォーラムにご出演いただく出演者・パネリストの方々の紹介です。
20日(日)パネルディスカッションⅡ「小田原の豊かな海のために」のパネリストの皆さんを紹介します。
武井 正理事長
特例財団法人相模湾水産振興事業団
特例財団法人 相模湾水産振興事業団の第三代理事長。
昭和30~40年代の高度成長期に、相模川や酒匂川の大量取水等の漁業への影響を危惧した相模湾の漁業者は、「漁業災害であるこの種の問題の代償を分配で終わらせてはならないとして、これを基金に、漁業者による相模湾の環境と漁業振興策を将来にわたり実践できる組織を設立」した。
活動は、沿岸環境の調査、下水道の影響調査、植林への協力、マダイ等放流の推進、相模川、酒匂川河口域の漁業振興、毎年の相模湾シンポジウムの実施等、多彩である。
河川取水に対する海の漁業者への見舞金を分配することなく、基金として保持し、海の環境や水産振興を図る財団は、全国でも極めて稀な存在である。
今日、益々課題は多く、相模湾に関する海や川、山の問題にも取り組む姿勢を継続し、全国に誇る相模湾を守る組織である。
20日(日)パネルディスカッションⅡ「小田原の豊かな海のために」のパネリストの皆さんを紹介します。
武井 正理事長
特例財団法人相模湾水産振興事業団
特例財団法人 相模湾水産振興事業団の第三代理事長。
昭和30~40年代の高度成長期に、相模川や酒匂川の大量取水等の漁業への影響を危惧した相模湾の漁業者は、「漁業災害であるこの種の問題の代償を分配で終わらせてはならないとして、これを基金に、漁業者による相模湾の環境と漁業振興策を将来にわたり実践できる組織を設立」した。
活動は、沿岸環境の調査、下水道の影響調査、植林への協力、マダイ等放流の推進、相模川、酒匂川河口域の漁業振興、毎年の相模湾シンポジウムの実施等、多彩である。
河川取水に対する海の漁業者への見舞金を分配することなく、基金として保持し、海の環境や水産振興を図る財団は、全国でも極めて稀な存在である。
今日、益々課題は多く、相模湾に関する海や川、山の問題にも取り組む姿勢を継続し、全国に誇る相模湾を守る組織である。
おだわら環境志民フォーラムの出演者紹介③
11月19日(土)、20日(日)の両日、小田原市生涯学習センターけやきで開催する標記フォーラムにご出演いただく出演者・パネリストの方々の紹介です。
20日(日)パネルディスカッションⅡ「小田原の豊かな海のために」のパネリストの皆さんを紹介します。
高橋征人組合長
小田原市漁業協同組合代表理事組合長、
神奈川県漁連会長
県下一の米神定置網漁場を有する組合の長、家業としても後継者(ご息子)が定置網を経営。組合の定置網を県下の「モデル網」として、漁具の安全対策、殺菌冷海水機による漁獲物の高鮮度化、定置従業員の平均年齢30歳等、定置網経営に成功を治めている。
2010年の台風9号による酒匂川洪水により、大型流木や濁水による泥が漁場に流れ出し、水産資源への悪影響に苦慮している。本年も台風による酒匂川の大水があり、漁場への影響は継続中である。酒匂川の河床や飯泉取水堰に溜まった土砂については、そのまま流すと海洋環境への悪影響が懸念され、また、河川氾濫による市民への危険性もあり、早急な撤去を望む。酒匂川の流木や濁水の問題は、沿岸漁業にとり死活問題である。
20日(日)パネルディスカッションⅡ「小田原の豊かな海のために」のパネリストの皆さんを紹介します。
高橋征人組合長
小田原市漁業協同組合代表理事組合長、
神奈川県漁連会長
県下一の米神定置網漁場を有する組合の長、家業としても後継者(ご息子)が定置網を経営。組合の定置網を県下の「モデル網」として、漁具の安全対策、殺菌冷海水機による漁獲物の高鮮度化、定置従業員の平均年齢30歳等、定置網経営に成功を治めている。
2010年の台風9号による酒匂川洪水により、大型流木や濁水による泥が漁場に流れ出し、水産資源への悪影響に苦慮している。本年も台風による酒匂川の大水があり、漁場への影響は継続中である。酒匂川の河床や飯泉取水堰に溜まった土砂については、そのまま流すと海洋環境への悪影響が懸念され、また、河川氾濫による市民への危険性もあり、早急な撤去を望む。酒匂川の流木や濁水の問題は、沿岸漁業にとり死活問題である。
2011年11月6日日曜日
おだわら環境志民フォーラムの出演者紹介②
11月19日(土)、20(日)の両日、小田原市生涯学習センターけやきで開催する標記フォーラムにご出演いただく講演者・パネリストの方々の紹介です。
新潟大学名誉教授、
NPO法人新潟水辺の会代表。
① フォーラムご出演にあたってのコメント
今まで市民は行政に対して何かを施してもらう受身の対応しかしてこなかったように思います。「環境志民」 という言葉とともに、このフォーラムが行政と市民の共催であること
に、新しい時代の到来を予感します。
② フォーラムでお話いただく内容
明治以降の近代化は、自然を克服と利用の対象としか見ず、技術力で徹底的に自然を破壊し、自然と人の直接的関係や共同体における絆を前近代的束縛と捉え、それらからの自由を標榜して、個人主義を徹底し、市場経済を推し進め、地方住民の犠牲の上に、中央集権を強化してきたといえる。
こうした近代化がほぼ達成された現代において、千年とか数百年に一度という地震、津波、豪雨、そして原発事故とによる放射能汚染がたて続けに発生し、技術力に頼ったハード施設では身を守ることができないことが明らかとなった。まさに、
“怒り狂っている”としか言いようがない自然からの猛烈な反撃にあっている。こうした時代に必要なのは、サバイバルできる個人の生命力であり、共同体として、大地の記憶を伝え、互いに支えあうソフトな防災力でないかと考える。すなわち、“自然災害に強い社会”ではなく、“自然災害をうまく受け流し、自然の恵みに感謝し、自然と共生した社会”が求められていると考える。
今まで市民は行政に対して何かを施してもらう受身の対応しかしてこなかったように思います。「環境志民」 という言葉とともに、このフォーラムが行政と市民の共催であること
に、新しい時代の到来を予感します。
② フォーラムでお話いただく内容
明治以降の近代化は、自然を克服と利用の対象としか見ず、技術力で徹底的に自然を破壊し、自然と人の直接的関係や共同体における絆を前近代的束縛と捉え、それらからの自由を標榜して、個人主義を徹底し、市場経済を推し進め、地方住民の犠牲の上に、中央集権を強化してきたといえる。
こうした近代化がほぼ達成された現代において、千年とか数百年に一度という地震、津波、豪雨、そして原発事故とによる放射能汚染がたて続けに発生し、技術力に頼ったハード施設では身を守ることができないことが明らかとなった。まさに、
“怒り狂っている”としか言いようがない自然からの猛烈な反撃にあっている。こうした時代に必要なのは、サバイバルできる個人の生命力であり、共同体として、大地の記憶を伝え、互いに支えあうソフトな防災力でないかと考える。すなわち、“自然災害に強い社会”ではなく、“自然災害をうまく受け流し、自然の恵みに感謝し、自然と共生した社会”が求められていると考える。
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