2011年11月16日水曜日

おだわら環境志民フォーラムの出演者紹介⑤

11月19日(土)、20日(日)の両日、小田原市生涯学習センターけやきで開催する標記フォーラムにご出演いただく出演者・パネリストの方々の紹介です。

20日(日)パネルディスカッションⅡ「小田原の豊かな海のために」のパネリストの皆さんを紹介します。

篠本幸彦組合長


酒匂川漁業協同組合






相模湾西部の最大河川、酒匂川を見守る酒匂川漁業協同組合の組合長。
川漁師は、全国的にも河川工事の進展により、極めて少なくなっているが、酒匂川漁協では、この川が本来持っている生物の生息・繁殖環境と美しい風景の両面からの多様性が保全されることを願い、歴代の組合長は、市民の皆さんが楽しく遊べる酒匂川にしたいと努力して来た。
しかし、これまでは、飲料水等に視点を置き、生物が生息しやすい河川環境への配慮が不十分であった。近年、酒匂川では、ウグイ、アブラハヤ、オイカワ、ウナギなどが激減し、環境が改変してきたと思われる。①主な要因は、河川水の大量取水による流量の減少。②礫、砂泥などのダム、取水堰への堆積。③ダム建設、堰、護岸工事などにより、魚類が移動する上流、中流、下流、海の繋がりがうまくいっていない。④各種河川工事により、岩、石、砂、泥などが混在しない河床に変わっている。⑤瀬と淵が失われ平坦な河床に変わった。などがある。
昨年の台風9号の洪水は土砂による渓流の埋没、火山灰の流下によるアユの餌となる石についた藻の剥落など問題は極めて大きい。
今後は、上流域にある山林の保水力の増加による洪水の緩和、魚類が往来しやすく、瀬や淵などが存在する多様性を持った河床の造成に配慮した河川改修を望んでいる。

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