11月19日(土)、20日(日)の両日、小田原市生涯学習センターけやきで開催する標記フォーラムにご出演いただく講演者・パネリストの方々の紹介です。
田中 克(まさる)先生
京都大学名誉教授、NPO法人森は海の恋人理事
2003年に「森里海連環学」を提唱。
① フォーラム参加にあたってのコメント
海と森(山)のつながりの中で持続的に心豊かに生きる道を考えるにふさわしい小田原から全国に、世界にメッセージを発信できればと願っています。
② フォーラムで話す内容
今年は国際森林年にあたります。日本は、高度に発達した国でありながら、北欧と並ぶ世界で森林面積率が最も高い国です。一方、周囲は多くの島と多様で複雑な海岸地形からその総延長は世界でも有数の長さを誇ります。この森と海の国日本ならではの、そして日本から世界が生きる道を発信する今日的意義はとても大きいと思われます。
古来、森と海の国日本には、稲作漁労文明とも深く結び付く“魚附き林”という先人の知恵が有り、海辺の森が大切にされてきました。その流れを現代的に継承した社会運動の展開が“森は海の恋人”と言えます。この運動の科学的根拠を解明する新たな統合学問として“森里海連環学”が世界に先駆けて誕生しています。さらに、近年、森と海のつながりは海辺のみでなく、大陸と海洋(外海)の間にも存在することが解明されています。おりしも東北太平洋沖では巨大な地震と津波が発生し、日本が生きる道を根源的に考え直す課題に直面しています。“日本列島魚附き林構想”こそ、より持続的にそして心豊かに生きる道を開くに違いありません。
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