2011年11月6日日曜日

おだわら環境志民フォーラムの出演者紹介②

11月19日(土)、20(日)の両日、小田原市生涯学習センターけやきで開催する標記フォーラムにご出演いただく講演者・パネリストの方々の紹介です。


大熊 孝先生




新潟大学名誉教授、

NPO法人新潟水辺の会代表。

① フォーラムご出演にあたってのコメント
今まで市民は行政に対して何かを施してもらう受身の対応しかしてこなかったように思います。「環境志民」 という言葉とともに、このフォーラムが行政と市民の共催であること
に、新しい時代の到来を予感します。

② フォーラムでお話いただく内容
明治以降の近代化は、自然を克服と利用の対象としか見ず、技術力で徹底的に自然を破壊し、自然と人の直接的関係や共同体における絆を前近代的束縛と捉え、それらからの自由を標榜して、個人主義を徹底し、市場経済を推し進め、地方住民の犠牲の上に、中央集権を強化してきたといえる。

こうした近代化がほぼ達成された現代において、千年とか数百年に一度という地震、津波、豪雨、そして原発事故とによる放射能汚染がたて続けに発生し、技術力に頼ったハード施設では身を守ることができないことが明らかとなった。まさに、
“怒り狂っている”としか言いようがない自然からの猛烈な反撃にあっている。こうした時代に必要なのは、サバイバルできる個人の生命力であり、共同体として、大地の記憶を伝え、互いに支えあうソフトな防災力でないかと考える。すなわち、“自然災害に強い社会”ではなく、“自然災害をうまく受け流し、自然の恵みに感謝し、自然と共生した社会”が求められていると考える。

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